不労収入として最適といえる自動販売機ビジネス。
自動販売機は、自分の手を煩わせることなく24時間商品を販売してくれます。
セミオペレーションで運営すると、自動販売機の設置や商品の補充、機械メンテナンスなど多少自分ですべきところも出てきますが、フルオペレーションだとそんな作業ですら不要です。
自動販売機システムは一見いいとこ尽くしのように思えますが、メリットもあればデメリットもあります。
ここでは、自動販売機ビジネスのメリット・デメリットを知って、さらに自動販売機ビジネスを成功させる秘訣をご紹介していきます。
自動販売機ビジネスのここがいい!
自動販売機ビジネスは、実際にどのようなメリットがあるのでしょうか?
自動販売機ビジネスが具体的にどのような利点があるのか5つ紹介します。
①運用しやすい
販売業で収入を得るためには、対面なら商品を販売して金銭の受け渡しをしたり、通信販売なら注文が入った商品を梱包して発送するといった作業をしなければなりませんが、自動販売機はそういった手間を一切かけることなく無人で商品を販売してくれます。
しかも、24時間365日休む間もなく働いてくれるのです。
フルオペレーションでは全く運用に関わりませんが、セミオペレーションでも、商品の補充や売り上げの管理、メンテナンスといった定期的な作業以外は基本的にほったらかしで大丈夫です。
こまめな気遣いを必要としないので、運用しやすいといえるでしょう。
②空いた土地の有効活用ができる
自動販売機は、100cm×70cm程度の土地があれば設置可能です。
自分が所有してるけれど使い道がなくて固定資産税ばかり払っている土地や、居住スペースでちょっとした隙間も土地を有効活用したい人にはもってこいのビジネスです。
同じ土地活用ビジネスで、トランクルームやコインパーク、コインランドリーなどが挙げられますが、どれも一定基準の土地の面積が必要になるため、自動販売機ビジネスのように狭い土地でも有効活用できるのはとても嬉しいことです。
③移動が楽
自動販売機ビジネスを始めて、売り上げが思うように伸びないときは、自動販売機を撤去したほうがいい場合があります。
そんなとき、自動販売機なら1万円~2万円程度で移転が簡単にできてしまいます。
撤去だけではなく、もっと売り上げが期待できそうな場所を見つけたらすぐに移転も可能です。
自動販売機ビジネスを始めるにあたっては、最初にある程度集客が見込めるかということはリサーチしておかなければなりませんが、それでもうまくいかないことはあります。
でも、自動販売機の移動なら低コストで実現することができるので、土地活用ビジネスが初めてという人でもやってみようかという気持ちにさせてくれますよね。
④自分で店舗を構えている人にはいい影響が
自動販売機には、自動で販売するだけではない影響力があるんです。
自動販売機で商品を購入するとき、その周辺の環境って自然と目に入ります。
例えば、よく買う自動販売機の近くに本屋があるとかスーパーが近いなど、視覚的にインプットしている情報があるはずです。
もし、自分で美容室や病院、飲食店など自分で店舗を構えている人がいたら、自動販売機の存在はあなたのお店の集客につながる可能性があります。
いつも買ってる自動販売機の近くにあるあなたのお店に、足を運んでくれることがあるかもしれませんよ。
⑤夜間や災害時の大きな味方
地震・津波・火事・台風など、自然災害は避けて通れないものです。
もしそのような災害が起きたときに一番心配されるのは食料と水です。
特に水分は人間にはなくてはならないものなので、そんなときに自動販売機を設置していたら、周りの人々の助けになるでしょう。
また、夜間街灯が少なくて暗い夜道を怖い思いをしながら通っている学生や女性がいるかもしれません。自動販売機は24時間夜中もずっと明るく道路を照らしてくれるので、そんな人たちの安心材料になります。
自動販売機ビジネスのここがダメ!
メリットだらけに見える自動販売機ビジネスですが、デメリットも存在します。
自動販売機ビジネス4つの注意点をご紹介します。
①ゴミの処理に注意
自動販売機の横には、空き缶やペットボトルを捨てるためのゴミ箱を設置しています。
商品の補充の際にゴミ箱の処理もすると思いますが、思いのほか空き缶類が多くてゴミ箱からあふれている場合や、明らかに自動販売機とは関係のないお菓子の空き袋や弁当のくず、たばこの吸い殻が入っているときもあります。
自分の土地への被害だけでなく、住宅街なら近隣住民の苦情になりかねないので気をつけなければなりません。
②自動販売機の作動音が騒音につながることも
自動班販売機は、24時間365日働いてくれていますが、人が購入した時に商品が受け取り口に落ちる音や、商品補充の際のガラガラという音は避けることができません。
昼間はある程度許されるとしても、閑静な住宅街なら夜中の販売音は近所迷惑になり、苦情が来ることもあるかもしれません。
特にセミオペレーションの人は、日中時間がないからといって、夜中に商品の補充をしていると騒音被害で訴えられる可能性もあるので、その辺は気遣いが必要です。
③自動販売機の破損に注意
自動販売機は人間と違って、いたずらをされても抵抗することができません。
特に夜間人通りの少ないところに設置している自動販売機は、破損の被害にあうことがあります。
ディスプレイを故意に破壊されたり、中の売上金を不正に奪われたり、落書き被害にあうこともあります。
個人の所有物を破損した場合には、破損した本人に賠償責任はありますが、たとえ警察に届けても犯人の特定が難しいことが多いです。
被害に何度も合うようなことがあれば、防犯カメラを設置するなど自衛する必要が出てくるでしょう。
④周辺環境の変化に影響を受けやすい
自動販売機自体は移動することはありませんが、自動販売機を設置している周りの環境が変わると売り上げに大きく影響を受けるときがあります。
例えば、自動販売機を設置している近くで大きな工事があると、工事現場の人たちが飲み物を買ってくれるので売り上げが上がり、近くに学校があると学生が部活帰りに飲み物を買うため売り上げが上がるという嬉しい環境の変化から、夏休みや春休みのような大型連休になると学校は休みになるので自動販売機の売れ行きが悪くなったり、近くに別の自動販売機が設置されると売り上げが分散されるということもあります。
周辺環境はこちらではどうすることもできませんが、そのような影響を受けやすいということも頭に入れておきましょう。
自動販売機の最適な設置場所とは?
自動販売機を利用するのは「人」です。
なので、人がいるところに自動販売機を設置するのが鉄則です。
例えば駅前や商店街は毎日のように人が通ります。企業や工場など多くの人が働くようなビルの近くも利用が多いでしょう。
また、住宅街であっても、駅までの道のりや通学路、ジョギングコースになっているような場所でも人通りが多いので、自動販売機を設置する価値があります。
日中や夜間問わず人があまり通らないような閑散としたところには、自動販売機を設置したところで売り上げが出ないでしょう。
また、車通りが多く通行人が少ないような場所もあまり売れ行きは期待できません。
どうすれば自動販売機ビジネスが成功する?
自動販売機ビジネスを成功させるには、設置場所はもちろんですが、他にも3つの成功の秘訣をご紹介します。
①豊富な品揃え
自動販売機で販売する商品数は限られています。その中で、いかに消費者が求めているものが販売されているかも、売れ行きを左右する条件になります。
まんべんなくいろんな商品を品ぞろえするのも一つの方法ですが、ある程度集客層がわかり、どのような飲み物の売れ行きがいいかで商品の品ぞろえを変えていきましょう。
お茶や水の売れ行きがよければ本数を増やしてみたり、同じような商品の違うメーカーを取り入れてみてもいいでしょう。
この自動販売機で購入する人間層をしっかり調査していくといいです。
②自動販売機に付加価値をつける
自動販売機が2つ並んでいて同じ商品が販売されているときに、普通の自動販売機と抽選ルーレットでもう1本当たるかもしれない自動販売機があったらどちらで買いますか?
同じ条件なら、もう1本もらえる可能性のある自動販売機を選びますよね?
そのように、この自動販売機で買いたいという付加価値をつけることも売り上げを伸ばす方法です。
③在庫は十分に
「あそこの自動販売機はいつも飲みたいものが売り切れなんだよね」そう、購入者に思わせたら自動販売機の売り上げは確実に落ちます。
商品の品ぞろえもそうですが、品切れという状態は防がなければなりません。
ひんぱんに確認する必要はありませんが、いつでも飲みたいものが買えるという自動販売機であってほしいものです。
また、自動販売機自体も定期的にメンテナンスをしてなるべく清潔感を保ちましょう。
たとえ人通りの多い場所に自動販売機を設置していても、塗装が剥げたりサビが目立つ自動販売機で買いたいと思う人はいません。見た目も大事です。
「欲しい時に欲しいものが手に入る」そんな自動販売機を目指してください。