今話題になっている、noteというサービスはご存じでしょうか?
今回はnoteを利用して、文章やイラストを有料販売し稼ぐ方法について解説します。
noteについて
noteは会員登録数が260万人(2020年)を突破し、会員数が右肩上がりに増加している、今、注目のサービスです。
noteは文章や画像、音声、動画をクリエイターが投稿し、ユーザーはそのコンテンツを楽しみ、応援できる新しい「プラットフォーム」として誕生しました。
noteは気軽さが売り!
文章や画像、写真、動画等のクリエイターが、作品を「世間」に認知してもらうにはそれなりの苦労が伴います。しかし、noteなら、投稿するだけで不特定多数の人に向けて「売り込み」が可能になります。
ブログのように、サーバーやドメインを用意したり、構築するのに手間暇かける必要もなく、思い立ったらすぐに始められる気軽さが、登録者数が急増している人気の秘密ですね!
「得意を売る」というココナラというサービスもありますが、noteの特徴は、一度コンテンツを投稿してしまえば、そこで終わりという事ではなく、クリエイターとユーザー、もしくはクリエイター同士の交流が生まれる機会が多々ある点です。
「5つのノート」とは?
noteには、クリエイターが発信したい内容に合わせて、次の5つの形式が用意されています。
テキスト:noteのユーザーが、多く投稿しているのがこのテキストで、小説やコラム、記事といった長文を作成する機能です。
画像:写真やイラストの投稿が可能で、テキストの投稿はありません。デザイナーやフォトグラファーの利用が増えており、noteから有名になったクリエイターも多く存在します。
※漫画は、テキスト、画像どちらへの投稿も可能です。「画像」に投稿しているクリエイターが多いようですが、長文の説明が必要な時等には「テキスト」へ投稿してもいいでしょう。
音声:音声と共に音楽等の公開も可能なnoeです。
映像は必要ないため、動画サイトよりも気軽に投稿が可能です。
動画:YouTubeやVimeoを介して、動画の投稿も可能です。今のところ、扱えるのは左記の2サイトのみです。
つぶやき:Twitterのような短文の簡単なテキストと画像の投稿です。日々のなにげないつぶやきで、フォロワーと交流が可能です。
note:販売の報酬と手数料等
noteでは、投稿した作品の販売が可能です。気になる報酬や手数料はどの位でしょう?
価格設定と手数料
コンテンツを販売するときの価格設定は、100円〜10,000円(税込)の範囲内で、決定できます。
コンテンツが売れた時の決済手数料はプラットホーム手数料10%+購読者の決済手段(クレジットカードで5%、キャリア決済で15%)になります。
売上金を受け取るには
noteでは、報酬を受け取るために「振り込み申請」が必要です。
前月末までの未振り込みの売上金額が合計1,000円以上で申請可能になり、支払日は、毎月20日までに口座の登録と振込み申請の両方が済んでいる場合、当月末(最終営業日)に振り込まれます。
振り込み手数料は一律270円です。
noteの「投げ銭」
noteで、クリエイターをサポートする一つの機能に「投げ銭」と言われるものがあります。
お気に入りのクリエイーターに対し、ユーザーが一定の金額を選んで送金できるものです。
コンテンツを販売する以外にも、収入の道が開かれているという事ですね。
noteでコンテンツ販売を開始しよう!
noteのコンセプトは「誰でも自由に創作を楽しむ事」です。
「有料販売」というと敷居が高いように感じますが、始めは無料でもかまわないので、まずは記事を投稿してみましょう。
初心者でも売れるnoteは作れる?
noteの初心者でも、記事の有料販売は可能です。小説やイラスト、写真といった創作の他にも、通常の「ブログ記事」がたくさん投稿されています。
「私には売れる記事なんて無理」と思うかもしれませんが、以外にノウハウ物が売れているのです。
例えば「こうして転職に成功した」とか、「忙しい時の時短レシピ」など、実は多くの人が「知りたい」と思っている情報です。
特別に調べたりしなくても、自分が体験した事をとりあえず一つ出してみましょう。ユーザーの反応を見て、そこから発展していけばいいのです。
また、無料で配信をしていても「クリエイターサポート機能」を利用すれば、記事販売をしているのと同じように収入が入ってきます。
始めは、この「投げ銭」のみにしておいて、様子を見るのもいいかもしれません。
作ったnoteはSNSで拡散
noteには、TwitterやFacebookのSNSと連携する機能があります。
また、最初に連携を設定していなくても、投稿した時にTwitter等と共有できます。
初めて投稿した場合、何もしなければ当然読者もゼロな訳ですから、SNSとの連携を積極的に利用して、多くの人に自分のnoteを発信していきましょう!その事が売れるきっかけを作る第一歩になります。
安定して稼ぐには
noteが売れてきたら、さらに工夫して「売れるnote」を継続していきましょう。
コンテンツを吟味する
ノウハウ的なコンテンツを販売している場合、自分自身の体験に加え「今、何が今求められるか・多くの人が興味を持っているものは何か」を調べ、その事を記事にしてみましょう。
また、何か一つ得意な分野があるなら、その事のみを深く掘り下げた記事を提供してみましょう。
「誰しもが知りたいこと」と「趣味を極めた記事」は、真逆のようでありながら、どちらも重要が多い題材です。
記事をマガジンにまとめる
記事が増えてきたら、「マガジン」でカテゴリー別にまとめる事が可能です。
例えば、イラストと漫画を同時に投稿しているクリエイターなら「漫画」と「イラスト」に分けておく事で、自分にとっても、ユーザーにとっても求めている物に素早くたどり着けるという利便性が向上します。
マガジンも「有料マガジン」として、販売が可能です。
ブラッシュアップを怠らない
すでに投稿している記事でも、定期的に見直し、追記や更新をする事で記事のクオリティーが格段にレベルアップする場合があります。それがさらなる読者やフォロアーの獲得につながります。
追記、更新した記事は、少しづつ値段をあげてみる事で、記事そのものの価値もあがっていきます。
読者に「○○人に売れたら値上げします!」等、予告をする事で、「値上げ前に購入しておこう」という「駆け込み需要」が高まる可能性もあります。
限定で販売する
「レア」な価値を高めるために「期間限定販売」を選ぶ事も方法としては可能です。
また後述するプレミアム会員のみで可能な方法ですが、数量限定で販売というのもあります。
どんな物でも「今しか買えない」という事は、読者の購買意欲をそそるものですね!
noteプレミアムについて
noteには、月額500円で利用できる、機能や特典が充実したnoteプレミアムがあります。noteである程度の収入が得られたら、検討してみてはいかがでしょう。
ここでは、その特典をいくつか紹介します。
noteプレミアム特典
販売価格の上限が50,000円に
無料会員では上限10,000円の有料ノートと有料マガジンの販売価格が、上限50,000円までアップします。
定額マガジン(月額制)の作成申し込みができる
申し込み時に運営事務局の審査がありますが、月額制のマガジン申し込みが可能になります。
通常の有料マガジンでは定期的なコンテンツの配信が難しい場合もありますが、月額マガジンを利用にする事で、連載漫画や小説、ファンクラブへの定期通信等、幅広い活動が可能になります。
共同運営マガジン機能が使える
複数のクリエイター同士で、ひとつのマガジンに記事を掲載できる機能です。
マガジンを販売した収益を分配して受け取ることが可能で、有料マガジンと定期購読マガジンどちらでも利用可能です。
数量限定販売が可能
ノートを販売する時に、最大の数量を設定して販売することが可能になります。「限定販売」という言葉に弱いユーザーも多いですね!
予約投稿機能が使える
ブログのように、日付と時間を設定しての予約投稿機能が使えるようになります。
noteのメリット・デメリット
まだ新しいサービスのnoteですが、どんなサービスにもメリットとデメリットはつきものです。
利用者の意見を参考に、いくつかピックアップしてみました。
noteのメリット
思い立ったら、すぐに使える
noteは、無料で投稿する「コンテンツ」さえあれば、すぐに利用可能です。ブログのように難しい設定もいりません。
コンテンツを有料販売できる
ここがブログとnoteの一番の違いと言えるでしょう。ブログでの収入と言えば、ほとんどが「広告」収入ですが、noteでは、コンテンツそのものを簡単に「有料販売」する事が可能です。
SNSのように、フォロー機能がある
noteには、SNSのようにフォローの機能があります。フォロワーが増えていく事で、記事を読んでもらえる機会も増えていきます。
noteのデメリット
他のnoteとのデザイン面での差別化が難しい
ブログでは、サイトを自分の好みにいくらでも装飾が可能ですが、noteでは、デザインのカスタマイズはできません。あくまで、「コンテンツ」を投稿するのみと思っておきましょう。
手数料が高額
有料販売にかかる手数料が、以外に高額と言う方が多いのも現実です。
販売額のほぼ15%に加え、一律270円の振り込み手数料も発生します。
無料で簡単に記事の販売ができる事を考えれば、高すぎるという事もないとは思いますが、他の同じようなサービスと比較して高額と言えるのかもしれません。
サービス終了のリスク
自力で開設したブログやWEBサイトと違い、noteはあくまで「投稿場所」を借りて使っているサービスです。
運営側の都合で、終了してもおかしくはありません。
順調に有料noteの売上が伸びていても、明日には全てなくなるリスクは常にある事を、頭の片隅にいれておきましょう。
検索エンジンからの集客は難しい
通常、ブログであれば、ひたすら良質のコンテンツをアップし続ければ、次第に検索エンジンからのアクセスが増えていきます。
しかし、noteの場合、SNSでうまく売り込む等の対策をしなければ、多くのユーザーの獲得は難しいと言わざるを得ません。
そのため、あらかじめSNSやブログ等で一定の集客ができている人の方が、有利なサービスとも言えます。
終わりに
noteは、とにかく気軽に情報発信できるのが、一番のメリットです。
ブログでアフィリエイト収入を得ている方も多いと思いますが、ブログとは全く違った収益を上げられるシステムです。
また、ブログやSNSとの連携も可能ですので、ツールの一つとして、検討してみてはいかがでしょう。