コピーライティングの目的は、最終的に顧客を「成約」まで導く事です。
その「成約」の障害になる3つのNOTという言葉をご存じでしょうか。
今回は、セールスのシーンでもよく使われる「3つのNOT」について紹介します。
3つのNOT:意味は?
3つのNOTとは、人が何か行動を起こす際に、障害になる3つの「心理状態」を表す言葉です。
自分では完璧なコピーライティングができていると思っても、読者が商品やサービスに対し、なんら行動を起こしてくれないという事も少なからずあるでしょう。
どんなに上手に言葉を並べていても、流れるようなきれいな文章を書いていも、コピーライティングの中に「3つのNOT」が潜んでいて、成約の妨げになっているケースがあるのです。
ここから、具体的に「3つのNOT」について説明します。
1:Not Read(読まない)
「Not Read(読まない)」は、文字通り読者がコピーライティングの内容に目を通さない事です。
例えば、インターネットで欲しい商品を検索し、気になった記事を開いても
最初から最後までをどれだけの人が読んでくれるでしょうか?
多くの人は、もしその記事に興味を持てなければ、読み飛ばして次の記事に移ってしまうでしょう。
検索して開いた文章に、特別に引き付けられるコンテンツがない限り、その文章をじっくり読むという事はないのです。
そもそも記事タイトルをクリックすらしてくれないというケースもあります。
2:Not Believe(信じない)
検索した記事を読んでもらえたとしても、読者がその記事の内容を「疑わしい」「なんか引っかかる」と感じたら、最後まで読まずにそのページから離脱してしまうでしょう。
昨今ではネット上の「詐欺」も横行しているため、読者のガードも固くなり、少しでも「怪しい」情報には敏感な方も多いでしょう。
3:Not Act(行動しない)
読者がここまで順調に読み進めてくれた場合、最後の壁となるのがNot Actです。
「いい商品だけど、少し予算オーバーかも」「欲しいけど、時間がないから後にしよう」、「他の商品とも比べてみないと」等、様々な理由で読者は「購入」という行動を起こしません。
一度ページを離れてしまば、読者はすぐに忘れてしまい、戻って来ることはほとんどないと言ってもいいでしょう
3つのNOTを克服するには?
コピーライティングの前に大きく立ちはだかる壁「3つのNOT」ですが、この壁を壊し、読者を成約に導くにはどうすればいいのでしょうか?
ここからは、具体な対策を見ていきましょう。
Not Read(読まない)を克服
記事を読んでもらうためには、記事タイトルをクリックしてもらう事が必須条件です。
記事のクリック率が低いと感じたら、まずは「記事タイトル」を見直しましょう。
クリック率は高いのに、離脱率が高い場合、記事の内容を見直す必要があります。
ターゲットが何を求めているかを、リサーチやアンケートでしっかりと把握し、読者に寄り添ったコンテンツや、インパクトのあるキャッチコピーで、最初に読者の心をつかむ記事を書いていきましょう。
Not Believe(信じない)を克服
読者が一度記事の内容が「怪しい」と感じてしまえば、それを払拭するのは容易ではありません。
記事の中で紹介している商品やサービスを「信頼」してもらうには、あやふやな情報や、大げさすぎる表現はNGです。
読者に対し、「確か」な情報を誠実に伝えるという姿勢を見せて、安心感を与えましょう。
「商品が合わないかも」とか「体に悪いものは入ってないの?」と疑問を持つ読者の不安を取り除くために返金保証の実施、成分表の表示等をしっかりと掲載する事も大切です。
また、既存客の「口コミ」を掲載するのも効果が期待できます。
その際「評価がよい口コミ」だけを選ぶのではなく、「評価が悪い口コミ」も、包み隠さず掲載しましょう。
Not Act(行動しない)を克服
後一歩というところで、「Not Act(行動しない)」で読者が離脱してしまうのを克服するにはどうしたらいいでしょうか。
「即決断」しないという事は「今すぐでなくてもいいよね?」
「お金が入ってから買おう」等という、読者に「考える時間」を与えてしまっているからです。
読者を「決断」させるためには、商品の「限定」性や「希少性」、「緊急性」をアピールし、「今、これを買わなければ」という気持ちが働くように誘導する事が重要です。
「限定100個の販売です」(限定性)
「本日:22時まで2980円で販売します」(緊急性)
「この商品を販売するのは本日だけです!」(希少性)
このように「今買わなければいけない」動機付けを商品に与える事です。
読者の背中をしっかりと押し、成約に結びつけていきましょう。
3つのNOTを理解し、コピーライティングに生かす
コピーライティングで、読者を成約に導くまでには、さまざまな障害が発生します。3つのNOTはその代表的なものです。
それを克服するために、重要なのはなんといっても「読者に寄り添う」事です。
読者の目線に合わせ、読者が何を求めているのかを十分に理解し、読者のメリットになる文章を書くという心構えで記事を書く事ができるようになれば、自ずと成約率も上がっていくでしょう。
まずはコピーライティングにおける3つのNOTを克服する事を念頭に置き、ライティング力の向上に努めて下さい。
最後に
今回はコピーライティングと3つのNOTについて解説しました。
記事を書いてもなかなか成約に結びつかないと悩んでいる方は、是非参考にして下さい。